ジェントルマンジェームスの謎

ジェントルマン ジェームス

SEIYUで見つけた「ジェントルマン ジェームス」のラベルがかっこいい。実にクールだ。ここに描かれている男性が「ジェームス氏」なのだろうか? 彼は一体何をしているのだろう。想像してみるに、腕の構えからストリートボクシングをしているのかもしれない。大切なプライドを守るために「よし、それならここでひとつ勝負をしようじゃないか。負けた方が潔く身をひく。それでいいな?」と決闘をして、そのあとビールで互いの健闘を讃え合うというストーリー。

が、そうなってくると足元に置いてあるバケツ(らしきもの)が不明である。一緒に飲んでいた連れは「仕事のあとに、身体を拭いてからビールを飲むジェームス氏」ではないかという。「早くビールを飲みたいけど、きちんと身体を清めてから飲む。それがジェントルマンジェームスである」とのこと。

なんとなく説得力がある。バケツがあることにも理由がつく。しかしそれなら、人前で上半身裸で身体を拭くという行為はジェントルマンなのか? もしかすると物陰に隠れて拭いていたのかもしれないが、この堂々とした表情から推測するに隠れて拭いているようには見えない。さらに良く見ると、腹のあたりは若干メタボ気味ではあるが、二の腕の辺りはしっかりと鍛え上げられているようにも見える。むしろ己の身体を誇示しているように見えてくる。

さらにさらに目を凝らしてみると、足元にあるのはバケツではなく鞄のようにも見える。靴もブーツのように見えるので、炭坑で作業をしていたジェームス氏が仲間のために戦っている場面なのかもしれない。劣悪な作業環境の改善を訴えてストライキを行った際に、理不尽な暴力で押さえつけようとする会社側に対し、仲間のために己の身体だけで敵と対峙するジェームス。うむ、これならジェントルマンの冠にふさわしいのではないか。

ここまで考えてみて、真実が知りたくなったのでさらっと検索してみたのだけど、特に有力な情報を見つけることができなかった。もう少しきっちりと調べればわかるのかもしれないけれど、知らない方が良いこともあるかもしれないのでこの辺りで止めておく。ちなみにビールはとてもおいしかったです。自分好みの味でした。

【関連】
ジェントルマンジェームスの「ラベル」が変わっていた

佐藤ゼミでは、文学作品を通して「考えるヒント」を提供していきます。夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・宮沢賢治など、日本を代表する文豪の作品から海外文学まで、私(佐藤)が読んできた作品を取り上げて解説します。チャンネル登録(無料)&高評価で応援お願いします。

人気のある記事

私とハトの七日間決戦 アイテムは100均のみ!【ダイソー】

【バリ島へ行った話(2)】パスポート&ビザ申請

ダイソーで「グロー球(FG-1E)」を購入する。

【写経体験】定義如来 西方寺(宮城県仙台市)で、写経をする【定義さん】