【買い物】ヘインズTシャツは「青ラベル」と決めていた、のだが。【青ラベルから、ゴールドラベルへ】
ヘインズは「青ラベル」と決めていた、のだが。
以前に「ここからしばらく、私のTシャツはヘインズの青ラベルである」という記事を書いた。書いた時は「おそらく5年くらいは青ラベルを着続けるだろう。いや、10年かもしれない」と思っていた。
ところが数ヶ月前のアマゾンセールで「Gold Pack(ゴールドラベル)」がセールになっているのが目にとまった。青ラベルとの差額は、約1000円ほど。学生の頃の私であれば、迷わず青ラベルを買っただろう。コスパ重視である。
しかしふと「ゴールドラベルは、どのような質感なのだろう。プラス1000円すると、どのくらい違いが出るのだろう」と気になってしまった。なによりも「ゴールド」という響きが上級モデルっぽい。私の人生にゴールドな瞬間は存在しなかったが、Tシャツくらいはゴールドにしてみようか。セールにもなっているし買ってみようか、という気になったのだった。
青ラベルと、ゴールドラベルの違いは?
「青ラベル」は「綿+ポリエステル」
「ゴールドラベル」は「綿100%」」
つまり、青の方が乾きやすいが、肌触りはゴールドの方が良い、ということになる。そうなってくると、同じ「綿100%」」の「赤ラベル」との差が気になるところ。
商品説明によると
「交編と言う2種類の太さの違う糸を組み合わせて作られています。よく見ると、生地には凹凸感が出ていて、汗をかいてもベタツキが少ないのが特徴」とのこと。うむ、つまり生地の違いがコストの違いになっているのだろう。これは試してみるかと、注文することにした。
実際に着用してみる。
数日後、届いたTシャツを試してみる。生地は綿100%なので、やわらかく肌触りがよい。目を近づけてみると、確かに凹凸もあり、個人的に好きな風合いだった。若干、首回りが青ラベルよりも締まっているような印象を受けたが、新品の状態で比較した訳ではないので確実ではない。
そこまで厚みが増した訳ではないので、青ラベルと同様、アンダーウェアとして活躍してもらうことになるだろう。学生のころであれば、このTシャツ一枚でも外に出たかもしれないが、さすがにこの年齢になってくると厳しい。ダルダルの身体が透けて見えてしまう。
この段階で、第一印象としては「確かにゴールドラベルの方が、肌触りもいいし・・・でも、次は青ラベルでもいいかな」と思っていた。そう、この時はそう思っていた。
そして、私が選んだのは
しかし、数ヶ月後、つまり今回のセールでも、私は「ゴールドラベル」を購入していた。そう、ゴールドラベルをリピートしたのである。青ラベルの方が、1000円ほど安い。3枚パックなので、1枚あたり、約300円ほどの違いとなる。学生のころの私であれば「青ラベルで」と迷うことがなかったと思う。しかし今の私は「300円プラスで済むなら、ゴールドラベルにしようか」と選択したのである。
たかが300円、しかし、3枚で1000円。別にお金が余っているわけではない。必要なものには使うが、そうでない場合は極力節約したい。そんな自分が、この選択をしたことが、なんだか不思議な気分になったのだった。
そこであれこれ、無理やり自己分析してみた結果「残りの人生、少しでもやさしいものが着たい」と思ったからではないか、という結論に達した。この年齢になってくると、人生の終わりまでの時間がぼんやりと見えてくる。それがちらついてくると、機能やコスパ以上に、このような選択をするようになってくるのではないか。ささやかな贅沢(のようなもの)を、プラスしてしまうのではないか。ゴールドラベルのTシャツを着ながら、そんなことをふと考えました。
【関連】
佐藤ゼミでは、文学作品を通して「考えるヒント」を提供していきます。夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・宮沢賢治など、日本を代表する文豪の作品から海外文学まで、私(佐藤)が読んできた作品を取り上げて解説します。チャンネル登録(無料)&高評価で応援お願いします。