カシヤマのオーダースーツで、礼服をつくる。【オンワード樫山】

KASHIYAMAで、フォーマルスーツを仕立てよう

久しぶりに、結婚式に参加することになった。一応、フォーマルスーツを持ってはいるのだが、肩のあたりがきつくなってきたし、パンツの方はギリギリなので新しく購入することにした。

最初は、既製品を購入するつもりだった。ところが、ネットで検索してみるとオーダースーツ(イージーオーダー)が、想像していたよりも手頃な価格で仕立てられることがわかった。実は、この年齢になるまで「オーダー」でスーツを仕立てたことがなかった。そこで「せっかくだから、この機会に」と、試してみることにしたのだった。

ネットで検索した結果、今回はKASHIYAMAで仕立てることにした。理由は、直感である。結局のところ、人生の選択の大半は「好き 嫌い = 直感」で決まる。直感で選んだものを、後から理論武装で納得しているにすぎない。なので、今回も直感で「なんとなく良さそう」と感じた、KASHIYAMAで仕立てることにした。

店が決まったならば、予約である。飛び込みでも大丈夫なようだったが、予約が推奨されていたので、スマホから申し込むことにする。とくに面倒な手続きもなく、スムーズに予約が完了した。

店舗に到着。まずはオプションの選択から

当日、店に着き流れの説明を受けたあと、生地、ボタン、ポケット、裏地など、タブレットを使って順番に選択していくことになる。「イージーオーダー =採寸してもらっておわり」だと思っていたのだが、予想していたよりも選択可能な項目があった。今回はフォーマルスーツなので「基本通り」に選択したのだが、普段使いのスーツとなると迷ってしまうかもしれない。年齢を重ねると、デザイン同様「生地」がポイントになってくるので、生地選びだけでもかなりの時間を費やしてしまいそうだ。

一通り項目を選択したあと、採寸に進んでいく。まず最初に、担当の方に採寸していただき、その数値をもとに見本のジャケットとパンツを着用する。そこから細かな部分を確認し調整していく流れだった。私は肩幅が広めなので、その点だけを伝え、あとは担当の方の見立てにおまかせした。「フォーマルでなければ、この部分をこう少し絞ると格好いいですよね」などと、会話をしながら進んでいき、採寸は終了。

仕上がったスーツは店舗受け取りではなく、自宅に郵送されるとのこと。支払いを済ませて、あとは待つだけである。

スーツが届く。

数日後、自宅に細長い荷物が届いた。注文した品物を開ける瞬間は、とても楽しい。この瞬間を堪能するために、買い物をすると言っても言い過ぎではないだろう。


スーツは真空パックで圧縮された状態で届いた。かなりカチカチの状態である。開封してみると、圧縮されていたためシワができていた。

説明によると、開封してから一時間ほどハンガーに吊るしておくと、湿気を吸うことによってシワが回復するそうだ。さっそく袖を通してみたかったが、指示通りにハンガーに吊るして様子をみる。


数時間後、状況を確認してみるとシワが取れて落ち着いた状態になっていた。さっそく袖を通し、着心地を確認する。ボタンを留めてもシワが寄ることもなく、気になっていた肩回りも袖も大丈夫だった。これなら、フォーマルな場でも失礼になることはないだろう。

年齢を重ねてくると身体が変化してくるので、肩回りや腰回りなど、若い頃には気にならなかった部分がフィットしなくなってくる。私の場合だと、肩にサイズを合わせるとパンツが大きくなってしまうので、別々に購入できる場合は問題ないが、できない場合は妥協しなければならない。今回は、その点がクリアできた点でも、オーダーしてよかったと思う。


値段に関して補足しておくと、公式サイトに表記されている価格は、最低ラインという認識でいた方がいいと思う。つまりところ「生地」によって値段が変動する。今回は「フォーマルスーツ」なので色は黒一択だったが、生地で「ウール」を選択したことで値段がプラスになった。

スーツは上を見るとキリがないし、一度ある程度の価格帯のスーツを手にしてしまうと、着心地や仕上がりや所有欲などを含め、そのレベルでないと満足できなくなってしまう。「次はあのスーツを」と、仕事を頑張るモチベーションになったりもする。

しかしながら、個人的に、スーツはシルエットとサイズ感が重要だと感じているので、このお手頃価格で「オーダースーツを体験」できるのは楽しい経験だった。試してみて良かったと思う。フォーマルスーツだし、そこまで予算はかけたくないけれど、自分の体型に寄り添ったスーツが欲しい。そのような方には、おすすめだと思います。

【補足】カシヤマさんのオーダースーツが、イージーオーダーになるのか、パターンオーダーになるのか、筆者の知識ではわからないので、この記事ではイージーオーダーに統一した。

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