【塔のへつり】へ電車で移動。(福島への旅 3泊4日)
塔のへつりで、奇岩と対面する 大内宿からバスで湯野上温泉駅へもどる。ここから再び、会津鉄道に揺られて一駅の移動。次の目的地は「塔のへつり」である。緑に囲まれた無人駅に降り立ち、そこからはゆるやかな坂道を歩いて移動する。行きは下り坂だけど、帰りは上りになるから少し疲れそうだな、などと考えながら妻と並んで歩いていくと、数分でお土産屋さんが並ぶ駐車場が見えてきた。ここだな、と気分が少しずつ高揚していく。 塔のへつりの「へつり」とは 下郷町観光協会 のサイトによると、会津地方の方言で「危険な崖」を意味するのだそう。その名の通り、川に沿って塔のように立ち並ぶ奇岩が数百メートルも連なっていく。この独特な景観は、約100万年もの歳月をかけた雨風や川の浸食によって作られたらしい。 ひとつひとつの岩には「屏風岩」「烏帽子岩」「獅子塔岩」といった13もの名前が付けられていて、当時の人々が、ただの岩壁としてではなく、畏敬の念を込めながらこの景色を眺めていたことを想像する。 遠野の「 続石 」 や気仙沼の「 折石 」を見た時も「なぜ、このような造形で?」と人力を越えた神の御業? としか表現できないような景観に驚いたけれど、自然と時間が作り出す凄みに改めて驚嘆する。 私たちが生まれる遥か前から、そして亡くなったずっと先までもこの風景は続いていく。偏狭な私などは日々、自分が生きている間に何か少しでもこの世界に残したい、と足掻いて生活しているわけだけど、そんな短い間で何かできるものか? などと自問自答してしまう。もちろんそれでも足掻き続けるわけですが、なんといいますか、そう、圧倒的なものを目の当たりにすると立ち尽くすしかありませんよね。 虚空蔵菩薩の御堂で、歴史と由緒を実感する 吊り橋を渡り岩を見上げながら上がって行くと、「虚空蔵菩薩」が祀られている御堂に到着する。入口には「高松宮殿下御参拝」と書かれた木札が掲げられていた。ここは皇族の方も訪問する場だったのだ、と歴史と由緒を実感する。虚空蔵菩薩に手を合わせ、その先の開けたところから全体を見渡す。爽快である。 駐車場へもどり、お土産と「山ぶどうジュース」を買った。これを飲みながら、再び湯野上温泉駅へと戻る。塔のへつり駅から、湯野上温泉駅までは一駅なのだが、電車の本数が少ないためタイミングを外すと1時間以上待つことになる。一駅といっても、...