【読解力】小説を読めば、読解力が身につきますか?

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読書

小説を読めば「読解力」が磨けるか?

小説を読めば、読解力が身につきますか?


生徒さんから、よくいただく質問の1つが「小説を読めば、読解力が身につきますか?」というものですね。そのような質問を受けた時に、私がどのように答えたかといいますと「たしかに小説を読めば、読解力が身につくとは思います。しかし、純粋に読解力を身に付けたいのであれば、別の勉強方法を試した方がいいと思いますよ」と答えていたのですね。小説を読んで読解力を身につけるのは、いわゆる「コスパが悪い」というやつだと思うからです。

どうして、このような答えをするかとというと、おそらく質問してくる皆さんが考える「読解力」とは、文章の中からポイントをつかむ、整理する、分析する、というような能力のことを「読解力」と定義していると思うのです。しかし、このようなスキルは、小説を読んでもなかなか身に付きにくいんじゃないか、というのが私の考えなのですね。

夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでみる

たとえば「夏目漱石の坊っちゃん」という作品がありますよね。この小説は「東京生まれの主人公が、松山に行く。そこで喧嘩をして東京に帰ってくる話」という説明しても決して間違っていないし、ポイントも抑えている。

ところが、小説を読むという行為は、このようなあらすじを抜き出して説明できる能力だけではないと思うのですね。物語を楽しみながら、赤シャツとか、野だいこみたいな人って、いまでもいるよなあ、とか、登場人物の視点を通して「体験」していく。そして、漱石はどうしてこの作品を書いたのだろう、などと思考を広げたり、自分は「坊っちゃん」を、このような読み方をした、と周囲の人と言葉を交わしていく。

そのような時間が「小説を読む」ということであり、みなさんが求めている「読解力」とは少し異なるのではないか、と私は考えているからです。

どうすれば「読解力」が身につくのか?

そのようなわけで、もしもみなさんが、ここで説明したような「読解力」を身に付けたいのであれば、別の方法を模索してみた方がよいかもしれない。そして「どうすれば、読解力が身につくだろう?」と考えてみることが、考える力を養い読解力を身につけることができる一歩だと思うわけです。

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