【京都】八坂神社へ参拝する。そして、柚子屋旅館へ
八坂神社へ参拝する
今回の京都の旅で、一番最初に参拝した神社が八坂神社である。八坂神社のご祭神は素戔嗚尊。学生の頃、初めて古事記を読んだ時、印象に残ったのが素戔嗚尊のエピソードだった。それまで私の個人的なイメージとして、神話に出てくる神様は、清廉潔白で清々しい存在だと思っていた。ところが素戔嗚尊は、暴れたり、いたずらをしたり、泣いたりする。人間らしい振る舞いというのだろうか、このような神様もいるのだなと感じたことを覚えている。
古事記によると、素戔嗚尊は伊邪那岐命が黄泉の国から戻って身を清めた時に、鼻から生まれた神様とされている。高天原での乱暴で追放されたものの、出雲で八俣の大蛇を退治し、須賀の地に宮を建てた。このとき詠んだ歌が日本最初の和歌とされ、和歌の神様でもある。大蛇を退治した武勇の神だと思い込みがちだが、実は、酒で大蛇を酔わせる知恵者であり、和歌の神でもあったのだ。見た目(?)で判断してはいけないのである。
素戔嗚尊と、牛頭天王、そして「茅の輪」
神社検定で八坂神社について学んだ際、神仏習合の時代には牛頭天王を祀っていたこと、そして牛頭天王は素戔嗚尊と同一視されていたことを知った。そして公式テキストには、牛頭天王について、次のような話が記載されていた。
旅の途中の武塔神(牛頭天王)は、蘇民将来の家に宿泊した。蘇民将来は貧しいにもかかわらず、武塔神を温かくもてなした。すると武塔神は、疫病が流行っても「茅の輪」を腰につけると逃れることができると教えてくれたのだそう。祇園祭で「蘇民将来子孫也」と護符の書かれた粽をいただくのは、これが由縁になっているのだそう。
私はなぜか、この「蘇民将来子孫也」という言葉が印象的に感じられ、暗記が苦手にも関わらず、すぐに覚えてしまった。試験に出るといいのだが、と思っていたが残念ながら出題されることはなかった。
そのようなことを思い出しながら、南楼門から境内へ向かう。平日の昼間にもかかわらず、多くの参拝客で賑わっていた。本殿へ向かい、順番を待つ列に並び、願掛けをした。参拝を終えてから辺りを見渡すと、先ほどよりも人が増えているように見えた。外国人観光客も多く、修学旅行生と思われる高校生のグループも見かけた。
本殿での参拝を終えてから境内を回っていると、ある境内社の前で人だかりができていた。何だろうと遠目で覗いてみると、美を願う「美御前社」であった。私は美容よりも、商売運の方が欲しかったので、北向蛭子社で恵比寿さんに手を合わせた。
柚子屋旅館で、京都の「昼」を堪能する
参拝を終えてから、予約していた柚子屋旅館へ向かった。柚子屋旅館は、八坂神社の西楼門を出てすぐ隣にあり、歩いて数分で着く。門をくぐり階段を上がると、先ほどまでの境内の賑わいが嘘のように落ち着いた空間が広がった。
私たちはこちらで、柚子雑炊膳を食べた。朱塗りの器に盛られた「季節のおばんざい」は、京野菜や湯葉、豆腐など、旬の食材が一つずつ丁寧に仕立てられていた。さすがの魅せ方で、とても美しく思われた。目の前でスタッフの方が仕上げをしてくれる「柚子雑炊」は、柚子の爽やかな香りがテーブルの上をほんのりと漂った。妻と、ほくほくしながら雑炊を楽しみ満足していると、最後に、わらびもちが出てきた。今回の京都旅で食べたいと思っていたものが、ここで完結してしまった。京都を旅している、という気分になった。
【参考】
八坂神社公式サイト
はじめて出会う古事記
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