【福島 3泊4日の旅(5)】レンタカーで「磐梯山ゴールドライン」へ 磐梯山温泉ホテル by 星野リゾートへ宿泊

会津若松から、磐梯山ゴールドラインへ

会津若松市から磐梯山ゴールドラインを目指して走って行く。天気は上々、空も青空。道の駅までほとんどすれ違う車もなく、淡々としたペースで走行することができた。20分ほどで「道の駅ばんだい」へ到着。そばソフトクリームと磐梯山ころっけパンを買う。この道の駅からは磐梯山がきれいに見える。

磐梯山に登ったのは、もうかれこれ17年ほど前の話になる。深夜に家を出て高速道路で移動。頂上まで登った後、下山後に温泉に入って、夕方には家に到着。あの頃は日帰りでよく山に登った。今はそこまで体力はない。若いということは体力があるということ、つまりそれだけ可能性があるということなのだと思う。青空をバックに悠々と裾野を広げる磐梯山を見ながら、あそこの頂上に登ったんだよなあと考える。

ここからは磐梯山ゴールドラインに入っていく。前回、磐梯山ゴールドラインを走ったのは、16年ほど前になる。それなりに道を覚えているかなと思ったのだが、案の定すっかり忘れていた。おかげで新鮮な気分で走行することができた。

まぼろしの滝で、森林浴をする 

山湖台で停車し風景を眺める。ここからは磐梯山と猪苗代湖がよく見える。晴れてよかった、と思う。写真を撮ってから移動を再開。ここからは妻に運転を交代する。「まぼろしの滝」に到着。ここでは車を駐車して、滝まで散策することにする。

山に入った途端、妻がスイスイと先に歩いて行ってしまう。写真を撮ろうとスマホを構えていると、あっという間に姿が小さくなっていく。追いついてから「ずいぶん歩くのが早いね」と聞いてみると、ここに来てからひょいひょい元気に歩ける、と言っていた。どうやら大自然のエネルギーを吸収したようである。

駐車場から5〜6分ほどで滝に到着。目の前に滝が姿を表す。深呼吸をすると、透明な山の水を含んだ新鮮な空気が肺の中に染み込んでくる。滝の上部にある岩が「ゴリラ」のように見えるね、と話をする。「ゴリラが水浴びする滝」という名称もありなのでは、と考えるが「まぼろしの滝」の方が神秘性があるよな、と提案を却下する。磐梯山ゴールドラインは何度か走行したことがあったけれど、ここにきたのは今回初めてだった。立ち寄ってよかったと思う。しばらく森林浴をしてから滝を後にした。


周囲には、私たちの他に誰もいなかったので、ここで熊に遭遇したら嫌だよな、とスマホで音楽を鳴らしながら歩いた。妻は、上機嫌で鼻歌を歌っていた。ここで誰かとすれ違ったら、逆に驚かせてしまうかもしれないな、と思った。

なぜ「まぼろしの滝」という名前なのか気になったのでAIに聞いてみると「2007年に遊歩道が整備されるまでは、地元の人にもあまり知られていなかったことから、まぼろしの滝と名付けられました」とのこと。なるほど。しかし今ではこうやって、駐車場から数分で簡単にたどり着ける。若干足場の悪いところもあるけれど、基本的に歩きやすい道が続くので興味のある方は立ち寄ってみてください。 

桧原湖へ到着

そのままゴールドラインを走行し「八方台」へ到着する。ここは磐梯山への登山口になっている。ここの景色は記憶に残っていた。下山の途中に痛めていた膝が悪化して、よたよたしながら下山したことを思い出した。駐車していた車に到着して、背負っていたザックを後部座席に放り込んだ時の開放感。妙なことを覚えているのだな、と思う。

八方台からは下り坂になる。ナビで確認しながらしばらく走ると、桧原湖へ到着した。広い駐車場には、私たちの他に数台の車しかない。平日だからなのか、タイミングなのか、夕暮れが近づいてきた空模様と相まって、静かだけれど少し寂しいような気配がある。車から降り、さきほど道の駅で買ってきたパンをベンチに座って食べた。遊覧船が岸を離れていく。従業員の方が手を振って見送り、乗客の方もこちらに向かって手を振っている。船はみるみる岸から離れ、遠くの見えないところへ行ってしまった。

桧原湖では釣りをしたことがある。レンタルボートを借りて湖に浮かび釣りをした。岸の方を見ると別荘らしき建物が見えて「どれだけお金持ちになれたら、ここに別荘を建てられるのだろう」と思ったものだ。その時はまだ若かったから「しかし、もしかしたら」と、奇跡的にお金持ちになって別荘を構えられることを妄想していたが、どうやらこれは妄想で終わりそうだ。そして、もしこれから別荘を構える頭金くらいが手に入ったら、世界一周してみたいと思う。そんな新しい妄想をたくましくする。

ゴールドラインの入口では天気が良かった。むしろ青空がくっきりと映えていた。ところがこちら側は天気が怪しい。もしかすると雨が降るような気配がある。今晩は星空が見えないかもしれないと思う。夜に星空を眺めるのを楽しみにしてきたので、どうやらそれは叶えられないだろうなと思う。

磐梯山温泉ホテル by 星野リゾートへ宿泊 

本日の宿は「磐梯山温泉ホテル by 星野リゾート」である。フロントでチェックインの手続きをしていると、団体客と思われる大型のバスが連続でやってきて、一気に周辺が賑やかになった。これだけの人数の方が宿泊するのだから、食事会場は混みそうだなと覚悟していたのだが、フロントの方に「今日は団体の方が多いので、よろしければこの時間帯がおすすめです」と勧められた時間帯で食事の予約したところ、そこまで混雑せずに楽しむことができた。

大浴場も遅めの時間に利用したところ、それがよかったのか5〜6人しか姿がなく、のんびりと足を伸ばしてリラックスすることができた。観光の時は「かなり早めか、かなり遅め」が混雑を緩和する基本則である。

磐梯山温泉ホテル by 星野リゾートでは、様々なアクティビティー(イベント)が用意されているので、それらに参加しているうちに、あっという間に時間が過ぎていく。今回は「匂い袋」を作って「日本酒」の講座を聞いて、食事をして温泉に入って「あいばせ!踊らんしょ」に参加したら夜になっていた。

「あいばせ!踊らんしょ」では「ちょっとした、盆踊りのようなことするのかな」と想像していたのだが、実際には民謡のライブと太鼓の演舞があり、予想以上に迫力のある充実した時間を楽しませていただいた。

演者の自己紹介の時に、太鼓を叩いていた方が「日中は、お土産コーナーでみなさまのお手伝いをしていました」とコメントされた方がいて、近くにいたご婦人が「あらー、やっぱり」と声をあげていた。日中、お手伝いをしてもらった方なのだろうか。ちなみに、妻は最後の「盆踊り(?)」にも参加していた。ちょうど踊りを覚えて楽しくなってきたところで終わってしまったので、もっと踊りたかったらしい。最後に太鼓も叩かせてもらって「たのしかった」と喜んでいた。

翌日は、昨日とうって変わって小雨の降る空模様だった。濃いめの霧がかかっていて、昨日はしっかりと見えていた磐梯山も真っ白に覆われていた。今回の旅行に出発する時、天気予報では「くもり」の予報だったので、昨日まで晴天に恵まれたのは幸運だった。なので、最終日は雨でも仕方がないかな、と思いつつ荷物をまとめてチェックアウトする。

会津若松への道は来た時よりも、若干車が多くなっていた。渋滞するほどではなかったが、予定した時間よりも10分ほど遅れてレンタカー店に到着した。スタッフの方に鍵を渡してチェックしてもらい、オッケーをもらう。この瞬間妙にほっとする。無事に一仕事終えたような気分になる。荷物を確認して、二日間の相棒に別れを告げた。(つづく)

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